スナップ・ショット No.650-654
654. ムク

カキノキに やってきた ムク。 ちかくの 畑で。
ムクドリは、夕方の 駅前あたりに 大群で やってきて 大騒ぎするので、ちかごろは、きらわれものだ。
が、むかしは、田畑の 虫を 大量に とってくれる 鳥として、大事に されていた。
このあたりでは、ムクのために カキの実を のこして おくのが 普通だった という。
653. ピラカンサ

この 時期、木の あかい 実が めだつ。
これは、ちかくの あきちで みかけた ピラカンサ。
むかしは、あちこちで よく みかけたが、最近は そうでも ない。
家にも あったが、成長が はやすぎ、するどい とげも あり、うまく 剪定できず、切って しまった。
たぶん おなじ 理由で、まわりでも すくなく なってきたと おもう。
652. 実が ならない?
すぐまえの 公園で、10 月に しろいろの はなを いっぱい つけていた、ギンモクセイの 実。

モクセイ科の 木は、 雌雄異株で、これは メスの 木と いうことに なる。
ところが、オレンジいろの はなを さかせる キンモクセイは、すべて オスの 木で、はなは さいても、実は ならない と、一般には 説明 されて いる。
その 理由は、
「キンモクセイは 江戸時代に 中国大陸から オスの 木のみが もちこまれ、いらい ずっと 挿し木で ふやして きたので、日本にある キンモクセイは すべて オスの 木 だから」
と いうこと らしい。
これは、はなし としては おもしろいが、どうも あやしい。
というか、そういう はなし だけで、この 現象を 説明した とおもえる 植物の 専門家は、社会の うごきかた、社会ダイナミクス、社会力学を かんがえて いない ひとたちだ とおもう。
というのは、もし 日本に オスの 木しか ないので あれば、「それなら、わたしが メスの 木を もって きましょう」という 個人も、植物園も いっぱい ある はずで、かたほう しか ない という 状態が ながつづき する はずも ない。
キンモクセイの メスの 木は、オスの 木に くらべて はなつきが わるい、という。どうも これが オスの 木しか ない という 理由の ようだ。
たとえば、おなじ 雌雄異株 である イチョウは メスの 木に 実である ぎんなんが なるが、その 悪臭が きらわれて、植木市場で 流通しているのは ほとんどが、オスの 木だ という。
私見では、キンモクセイの ばあいも、事情は おなじで、ようするに、需要に あわせて、はなつきの よい オスの 木のみを 挿し木で ふやして クローンを つくり、それが むかしから これまで ずっと 流通 してきた、という だけの ことだ とおもう。
さらに、キンモクセイは ギンモクセイの 園芸上の 変種だ という。
そうであれば、キンモクセイの メスの 木が つける 実は、この 写真と あまり かわらない はずだ。
651. 何の 実?
あきも ふかまり、木々の 葉が おちて しまうと、かくれていた 実が めだって くる。

この 写真を みて、何の 木の 実か すぐ わかる ひとは、あまり おおくない はず。
これは、すぐ まえの 公園の サルスベリの 実。
この 実は、熟すと 六つに われて、翼付きの たねを、かぜに のせて とばす。

あとは、写真の ように、ひらいた かたちで、はるまで のこる。
650. けやき
いつもの 公園で ひろった けやきの おちば。

おなじ 木の 葉っぱは、おおきさの ちがいは あっても、かたちは おなじが、ふつうだが、
けやきは ちがう ようだ。
さかんに 葉を おとしている けやき。